色彩検定1級2次対策 由来から慣用色名を当てるクイズ集(3級編)

目次

はじめに

 色彩検定1級2次試験では、色名がつけられた由来から色名を当てて、色相番号とトーンを当てなければ進めない問題が登場することがある。その勉強方法が難しかったので、クイズ形式で出題して回答することで慣れることができたらなと思いました。

クイズ

アコーディオン形式で表示しています。開く前に書かれているものは、色名の由来です。慣用色名と色相番号とトーンが分かればアコーディオンを開いて答え合わせをしてください。

解答は、上から「慣用色名」「マンセル値」「PCCSの色名とトーン」となります。「PCCSの色名とトーン」は公式テキストには正確に当てられていないので、近いものを解答としているため、実際の問題と若干変わる可能性があるのでご了承ください。
また、画面上だと正確に色を表示ができないため、実際の色と見え方が異なる可能性もあるので、それらを考慮した上でご使用ください!
また、ある程度正確な情報を掲載していますが、万が一ミスがあって実際の試験に支障きたしたとしても一切の責任は負えませんのでご了承ください。

平安時代に最も愛好された色名とされ、「古今和歌集」にも登場。
紅染めの中で最も淡い色調

桜色

10RP 9/2.5

P24+

珊瑚に由来する色名。様々な珊瑚色の中で西洋も東洋でも珍重されたのがピンク系の色だった。「珊瑚珠色」という絵の具の色として知られていた。

珊瑚色

2.5R 7/11

lt2+

日本の山野にも自生するつるつる草の「茜」の根を原料とする染料の色。茜は日本最古の植物染料のひとつ。「万葉集」にも「あかねさす」という枕詞が登場する。

茜色

4R 3.5/11

dp2

硫化水銀が原料の「銀朱」の色。人造朱の銀朱の色は、印鑑の朱肉の色として知られており、これで押した印を朱印という。天子の朱印は絶大な権力の象徴であった。江戸時代、将軍のみが発行できる公文書を朱印状と呼んだ。

朱色

6R 5.5/14

v3

平安時代に冬から春の色として愛好された。清少納言は「すさまじき色」「見飽きのする色」と表現。紅梅の花のような色。

紅梅色

2.5R 6.5/7.5

sf2

軟らかい色調で、乳幼児用の服の色によく用いられる。化粧品にもよく使われる。

ベビーピンク

4R 8.5/4

p2+

赤ワインのような色。ワイン自体の歴史は古いが、18世紀に誕生した比較的新しい色名

ワインレッド

10RP 3/9

dp24

フランスのボルドー地方産の赤ワインを表す色名。英語のワインレッドという色名ができる200年前は、クラレットという色名が使われていた。

ボルドー

2.5R 2.5/3

dkg2

中南米のサボテンに帰省する介殻虫のコチニールから取った動物性染料の色。コロンブスの新大陸発見によってヨーロッパに伝わり、16世紀に色名に。

カーマイン

4R 4/14

v2

硫化水銀を成分とする古くからある顔料の色。9世紀にアラビアの錬金術師が発見したとも言われている。

バーミリオン

6R 5.5/14

v3

13世紀には誕生していた英語の色名。日本語の「緋色」に相当する色。中世ラテン語の「スカルラトゥム」、ペルシャ語の織物の名前に由来するとも言われている。

スカーレット

7R 5/14

v3

18世紀にできた英語の色名。魚の切り身の色

サーモンピンク

8R 7.5/7.5

lt4+

赤煉瓦のような色。最初の英語の色名は17世紀の「ブリックレッド」。明治の文明開化以降、日本にこの色名が定着した。

煉瓦色

10R 4/7

dk4

栗の実の皮のような色。平安時代には「落栗」と呼ばれ、秋の色目だった。栗皮色という別名は中世から近世にかけての呼び方。

栗色

2YR 3.5/4

dk4

コロンブスがスペインにカカオ豆を持ち帰ったのは、1502年。17世紀にチョコレートがヨーロッパに広まり、18世紀前半、色名として使われ始めた。

チョコレート

10R 2.5/2.5

dkg4

英語の「ピーチ」、フランス語の「ペッシュ」はどちらも桃の果肉の色。日本語の「桃色」は桃の花の色で、色が異なる。

ピーチ

3YR 8/3.5

p4+

平安文学では黄の色相を代表する色名で、後に黄金の大判・小判の形容にも使用。黄色の花からつけられた伝統色名

山吹色

10YR 7.5/13

v7

日本画の絵の具の黄土は、水酸化鉄を含む泥土から作る。黄土は地球の北半球のほとんどに見られる。英語の色名は、イエローオーカー

黄土色

10YR 6/7.5

d6

カラシナの種子を粉にして練った練り芥子のような色。英語ではマスタードやマスタードイエローと呼ばれる

芥子色

3YR 7/6

sf8

13世紀ごろのフランス語。「未漂白・未染色・未加工」の毛織物の色名・イタリア語で「つめたもののわたくず」という意味も。19世紀、英語の色名として流行し、高級な色のシンボルに。

ベージュ

10YR 7/2.5

ltg6

ペルシャ語やヒンズー語で「ちり・ほこりのような」という意味。19世紀半ば、イギリス軍がこの色の軍服を採用。ミリタリーカラーの代表色

カーキー

1Y 5/5.5

dk8

乳製品のクリームのような色。日本には中国語経由で「そしょく」という名で入り、明治初年の教科書で紹介された。

クリームイエロー

5Y 8.5/3.5

p8+

アメリカでは「黄の色相の暗い色調」を分類する基本色名の一つになることも。旧約聖書の創世記にはオリーブの葉が出てくる。

オリーブ

7.5Y 3.5/4

dk8

日本語の山吹色ににている色で黄金の色の連想が共通している。マリーゴールドの花のような色を表し、17世紀半ばごろ、英語の色名になった。

マリーゴールド

8YR 7.5/13

v6

イカの墨汁嚢で作る古代の絵の具の名前。元々はギリシャ語でラテン語から英語の色名として定着した。イカ墨は古代、文字を書くインクとして使われた。

セピア

10YR 2.5/2

dkg6

古ゲルマン語で「明るい色」の意味だと言われている。11世紀ごろ、フランス語の色名に。15世紀には金髪を表す英語の色名で使用されている。

ブロンド

2Y 7.5/7

sf8

この鳥の原産地は大西洋上のカナリヤ、マディラ、アゾレス諸島など。この鳥の羽毛のような色

カナリヤ

7Y 8.5/10

b8

緑みの黄の代表的な色名で、絵の具は 19世紀後半で登場した。この時代に、クロームイエロー、カドミウムイエローが出始め、その中で緑みの黄がこの色名になった。

レモンイエロー

8Y 8/12

v9

鳥の鶯の羽毛のような色。

鶯色

1GY 4.5/3.5

g10

春の若葉のような黄緑色を表す伝統色名。平安時代以降、新鮮さや若々しさを象徴するような黄緑色の代表的な色名

萌黄

4GY 6.5/9

v10

松の葉のような色。一年中緑が絶えないので松は長寿の象徴とされている。縁起物に松が使われるように、松の緑はおめでたい色とされてきた。

松葉色

7.5GY 5/4

d10

オリーブのような色だが、実から葉を表すのかは不明。17世紀に色名になった。

オリーブグリーン

2.5GY 3.5/3

dk10

若い竹のような色。成長した竹を青竹色、くすんだ緑色を老竹色という。化学染料の時代になってから誕生した色名

若竹色

6G 6/7.5

b12

宝石のエメラルドのような色。19世紀半ば、クロームグリーンの絵の具の色名として定着

エメラルドグリーン

4G 6/8

b12

18世紀後半、コバルト顔料が発見されこの色名がつけられた。19世紀中頃、ヨーロッパの画家がこの色の絵の具を使用できるようになった。

コバルトグリーン

4G 7/9

b12

中国の唐の時代にに作られた青磁のような色。平安時代に日本に伝わり「秘色」と呼ばれた

青磁色

7.5G 6.5/4

sf12

水酸化クローム顔料を元に作られた緑色の絵の具の名前。ラテン語の緑を表す「ヴィリディス」から造語。フランス人のギネが1859年に製造特許を取得。

ビリジアン

8G 4/6

d12

葱の若葉のような色。葱の色より青寄りで、明るい藍染の色名

浅葱色

2.5B 5/8

b16

晴天の青空の色を表す色名

空色

9B 7.5/5.5

lt18+

日本では藍染に蓼藍が使用されてきたが、化学染料に変わった。藍染めの起源は神話・伝説の時代まで遡る

藍色

2PB 3/5

dk18

花の汁を使って布を染めていたことから、「書つけ花」と呼ばれていたのが由来

杜若色

7PB 4/10

v19

青と緑の中間色相を代表する色名で、ブルーとグリーンの両方の色名に使われてきた。

ターコイズブルー

5B 6/8

b16

減法混色の三原色の一つ。古代ギリシャで「暗い」という意味の「cyanos」という言葉から派生した色名

シアン

7.5B 6/10

v16

乳幼児服の標準色の色名。古くから英仏の母親は「聖母マリアの青を子供に」という願いを抱いていたという。

ベビーブルー

10B 7.5/3

p18+

古代インドや中国で珍重された青い宝石のラピスラズリのような色。仏教では七宝の一つにあげられる。

瑠璃色

6PB 3.5/11

v19

青の集まりという意味の鉱物顔料の伝統色名。群青は藍銅鉱が原料の岩絵の具

群青色

7.5PB 3.5/11

v19

ヨーロッパの船員や海軍兵士が伝統的に着用していた藍染の制服の色

マリンブルー

5B 3/7

dp16

晴天の青空の色を表す。

スカイブルー

9B 7.5/5.5

lt16+

印象派の画家たちは恩恵を1番多く受けた。海の色の形容に使われることも多い。

コバルトブルー

3PB 4/10

v18

濃い藍染の青。日本でいう紺色。イギリス海軍の制服の色

ネービーブルー

6PB 2.5/4

dk18

青い石を意味するラピスラズリがヨーロッパに伝わり、青色顔料に。16世紀に「海の彼方から渡来した」ことを伝えるこの色名が誕生。粉末は貴重な着色剤になる。

ウルトラマリンブルー

7.5PB 3.5/11

v19

旧暦の初秋を感じさせる伝統的色名。昔は「きかういろ」とも呼ばれた。近世では染色の色名に。

桔梗色

9PB 3.5/13

v19

青紫系の英語の色名としては最古の色名の一つ。ニュートンが発見した可視スペクトルの最も短波長側の色

バイオレット

2.5P 4/11

v21

英語でも茄子を意味する「エッグプラント」という色名

茄子色

7.5P 2.5/2.5

dkg22

水浴の香水として使用されていたため、ラテン語の「洗う」を表す「ラバレ」、青みを表す「リベレ」などが由来

ラベンダー

5P 6/3

ltg22

アヤメ科のハナアヤメのような紫系の色

菖蒲色

10P 6/10

b22

イギリスの科学者パーキンが発見した人類初の化学染料

モーブ

5P 4.5/9

v22

ラテン語の「プルプラ」。古代ギリシャ語の「ポルフォラ」などが由来

パープル

7.5P 5/12

b22

化学染料が出現する以前の伝統色で、マゼンタのような華やかな赤紫

牡丹色

3RP 5/14

v24

減法混色の三原色の一つ。赤紫色の染料がフランスで発見されたとき、戦争で伊仏連合軍がイタリアのマゼンタで勝利を記念してつけられた。

マゼンタ

5RP 5/14

v24

何も加工していない記事の繊維の色を表した、ごく新しい色名。素朴な自然志向の時代風潮から、自然素材の近似色に近いこの色名が一般化した。

生成り色

10YR 9/1

p6+

象牙の色を表す。古代ローマで象牙は装飾などに用いられた。

アイボリー

2.5Y 8.5/1.5

ltg8

銀のような色。銀は白いほど値打ちがあると思われていたので、17世紀まで「ホワイト」「グレイ」と呼ばれた。炭酸鉛の白色の絵の具は、シルバーホワイトとされる

シルバーグレイ

N 6.5

Gy-6.5

木炭や炭の意味。日本語で消炭色に相当する色。

チャコールグレイ

5P 3/1

g22

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この記事を書いた人

新卒4年目です。spring boot, jquery, vue を使ってフロントエンド開発、quarkus、azure kubernetesを使ってバックエンドを作ってました。 今は、UXデザイナーを目指して勉強中です! よろしくお願いします。

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